君も叢雲ダイーザで筋肉を仕上げないか?
急に更新したと思ったらポケモンですらなくなっている。しょうがないね。
このブログに遊戯王マスターデュエルのカテゴリーを追加しました。続くかは不明。
今回は私がプラチナTier1を達成した叢雲ダイーザの紹介と理由になります。
リリース直後の遊戯王マスターデュエルにおける環境は、安く組めて強いデッキが多くなるのは目に見えています。具体的に言えばストルワートフォース。
ドライトロン、エルドリッチ、鉄獣戦線、ドラゴンメイド、電脳、閃刀姫なんかは筆頭ですね。
そしてほぼ配布のような形で誰もが灰流うららを1枚は入れる事ができ、手札誘発の希少性からうらら又は増Gしか構えられない人が多いです。かくいう私も同様でね。
警戒する誘発は何を置いてもこの2枚と言っていいほどでした。
デッキ選択をする際、これらを考慮して
①うらら増Gに弱くない
②ストルワートフォース組にメタを張れる
③先攻制圧を切り返すことができる可能性がある
といった要素が必要だと感じました。
単純な動きで済むデッキでないと動かせないんだよなぁ、と個人的な嗜好を織り混ぜ、考えました。考えたんですよ?
で、叢雲ダイーザってわけ(思考停止)
このカードの攻撃力・守備力は、除外されている自分のカードの数×400になる。
つまりはメタビート。グッドスタッフ。
何も考えてないわけじゃなく、何も考えなくても勝てるにはどうするかを考えたわけです(怠惰)
エルド、鉄獣、電脳、ドライトロンなんかは墓地封じをしてしまえば大幅に弱体化できますし、エルド閃刀なんてメインに採用されているモンスターが2種類くらいしかいません。
展開方法は現状では特殊召喚ばかりでこれもメタを張れば強力です。ふわんだりぃずは未実装。
実際のデッキです。
グッドスタッフなので仕方ないのですが、全体的にレアリティはやたらと高いです。紙ではクッソ安く組めるくせに。叢雲がURなの納得できんぞ。
動きはごく単純で、壺・叢雲・グラットンで除外という名のプロテインをダイーザに飲ませまくって殴る。これだけです。美しい。
初動に困るのでインスペクトボーダーやライオウ、パキケファロのいずれかは欲しいです。
ダイーザの何が優秀かって、発動しない効果なんですよ。ステータス上昇が発動するのだったら止められるカードはそこそこありますが、通常召喚されるレベル3モンスターが何の前触れもなく攻撃力10000超えになるのです。やはり筋肉。筋肉は全てを解決する。
弱い側面としてはサーチしにくい点。攻守は?ですし炎属性、悪魔族はいいとして少し無理をしなければ効果を残したまま場に立てられません。
サーチできないならドローしまくればいいのです。その為の壺でもあります。
強貪は2枚ドローした上でダイーザを攻守4000上昇させる最強のプロテイン。しかもまだ規制前なので3枚入れない理由がないパワーカードとなっています。これも今期叢雲ダイーザを選んだ理由の一つ。
強金は強謙でもいいのですが、メインデッキの消費や事故を抑えながらプロテイン(除外)を得られます。グラットンや叢雲とリソースを喰い合うのは注意。
このデッキがうららを使われるのは壺くらいのもんです。確かに2ドローが妨害されます。
しかし除外はコストなのでプロテインとなり、少なくともダイーザやグラットンの火力は確実に上がってくれます。特殊召喚も叢雲とグラットンの多くて2回なので、増Gを使われても手札交換しかさせません。
汎用罠でプロテイン補給の時間稼ぎをするので、ここは環境に合わせて変更できます。基本的にマクロコスモスと虚無空間は互いに相性がいいのもあり、どんな環境でも腐らないと思います。勅命は壺が大事なので採用しませんでした。
雪獄はマクロコスモスと相性が良くないのですが、エルドや閃刀は前述の通りメインデッキにモンスターが少ないので1枚で致命傷を与えやすく刺さりが良いと思い採用しています。
私のように運が終わっていて後攻ばかりになる人(日により8割越え)は壊獣を増やして制圧を掻い潜り、ダイーザの的にしてしまうのもいいと思います。ガダーラはRでガメシエルはSRです。このデッキにおいて攻撃力500は誤差。
小技として、ダイーザは守備も上がるので伏せておけば反射ダメージで何千というダメージを与えたりできます。相手の攻撃宣言に叢雲を出して3200上げてやりましょう。
60枚デッキという手もあるデッキではありますが、やるなら墓地肥やし後に除外する方針の異なる構築になると思います。
以上が主なこのデッキの選択理由です。
単純で1ターンが短く、そして豪快で個性的。対面ではやりづらいメタビートもデジタルなら気兼ねなくできます。そして急に10000越え火力。んほぉ〜たまんね〜。
あなたもダイーザの腕一本で頂点へ上り詰めよう!
このデッキ脳汁がドバドバ出てきますよ(依存性)
叢雲ダイーザで君も筋肉を仕上げないか?
急に更新したと思ったらポケモンですらなくなっている。しょうがないね。
このブログに遊戯王マスターデュエルのカテゴリーを追加しました。続くかは不明。
今回は私がプラチナTier1を達成した叢雲ダイーザの紹介と理由になります。
リリース直後の遊戯王マスターデュエルにおける環境は、安く組めて強いデッキが多くなるのは目に見えています。具体的に言えばストルワートフォース。
ドライトロン、エルドリッチ、鉄獣戦線、ドラゴンメイド、電脳、閃刀姫なんかは筆頭ですね。
そしてほぼ配布のような形で誰もが灰流うららを1枚は入れる事ができ、手札誘発の希少性からうらら又は増Gしか構えられない人が多いです。かくいう私も同様でね。
警戒する誘発は何を置いてもこの2枚と言っていいほどでした。
デッキ選択をする際、これらを考慮して
①うらら増Gに弱くない
②ストルワートフォース組にメタを張れる
③先攻制圧を切り返すことができる可能性がある
といった要素が必要だと感じました。
単純な動きで済むデッキでないと動かせないんだよなぁ、と個人的な嗜好を織り混ぜ、考えました。考えたんですよ?
で、叢雲ダイーザってわけ(思考停止)
このカードの攻撃力・守備力は、除外されている自分のカードの数×400になる。
つまりはメタビート。グッドスタッフ。
何も考えてないわけじゃなく、何も考えなくても勝てるにはどうするかを考えたわけです(怠惰)
エルド、鉄獣、電脳、ドライトロンなんかは墓地封じをしてしまえば大幅に弱体化できますし、エルド閃刀なんてメインに採用されているモンスターが2種類くらいしかいません。
展開方法は現状では特殊召喚ばかりでこれもメタを張れば強力です。ふわんだりぃずは未実装。
実際のデッキです。
グッドスタッフなので仕方ないのですが、全体的にレアリティはやたらと高いです。紙ではクッソ安く組めるくせに。叢雲がURなの納得できんぞ。
動きはごく単純で、壺・叢雲・グラットンで除外という名のプロテインをダイーザに飲ませまくって殴る。これだけです。美しい。
初動に困るのでインスペクトボーダーやライオウ、パキケファロのいずれかは欲しいです。
ダイーザの何が優秀かって、発動しない効果なんですよ。ステータス上昇が発動するのだったら止められるカードはそこそこありますが、通常召喚されるレベル3モンスターが何の前触れもなく攻撃力10000超えになるのです。やはり筋肉。筋肉は全てを解決する。
弱い側面としてはサーチしにくい点。攻守は?ですし炎属性、悪魔族はいいとして少し無理をしなければ効果を残したまま場に立てられません。
サーチできないならドローしまくればいいのです。その為の壺でもあります。
強貪は2枚ドローした上でダイーザを攻守4000上昇させる最強のプロテイン。しかもまだ規制前なので3枚入れない理由がないパワーカードとなっています。これも今期叢雲ダイーザを選んだ理由の一つ。
強金は強謙でもいいのですが、メインデッキの消費や事故を抑えながらプロテイン(除外)を得られます。グラットンや叢雲とリソースを喰い合うのは注意。
このデッキがうららを使われるのは壺くらいのもんです。確かに2ドローが妨害されます。
しかし除外はコストなのでプロテインとなり、少なくともダイーザやグラットンの火力は確実に上がってくれます。特殊召喚も叢雲とグラットンの多くて2回なので、増Gを使われても手札交換しかさせません。
汎用罠でプロテイン補給の時間稼ぎをするので、ここは環境に合わせて変更できます。基本的にマクロコスモスと虚無空間は互いに相性がいいのもあり、どんな環境でも腐らないと思います。勅命は壺が大事なので採用しませんでした。
雪獄はマクロコスモスと相性が良くないのですが、エルドや閃刀は前述の通りメインデッキにモンスターが少ないので1枚で致命傷を与えやすく刺さりが良いと思い採用しています。
私のように運が終わっていて後攻ばかりになる人(日により8割越え)は壊獣を増やして制圧を掻い潜り、ダイーザの的にしてしまうのもいいと思います。ガダーラはRでガメシエルはSRです。このデッキにおいて攻撃力500は誤差。
小技として、ダイーザは守備も上がるので伏せておけば反射ダメージで何千というダメージを与えたりできます。相手の攻撃宣言に叢雲を出して3200上げてやりましょう。
60枚デッキという手もあるデッキではありますが、やるなら墓地肥やし後に除外する方針の異なる構築になると思います。
以上が主なこのデッキの選択理由です。
単純で1ターンが短く、そして豪快で個性的。対面ではやりづらいメタビートもデジタルなら気兼ねなくできます。そして急に10000越え火力。んほぉ〜たまんね〜。
あなたもダイーザの腕一本で頂点へ上り詰めよう!
このデッキ脳汁がドバドバ出てきますよ(依存性)
ますよ(依存性)
呪われボディ脱出壁ドラパルトについて
第八世代最初の投稿となります。この時期に書けばプレイ人口が多いのでアクセス数が稼げるってことで色んな記事が上げられていますね(便乗)
まあ事実なので書き🉐
1発目は使用率1位ではないかとも言われるガラル地方の600族、ドラパルトの育成論です。型が無限にあることでも有名で、それだけ宇宙開発しやすいポケモンですね。
一番多いのは物理型、と言いたい所ですが最近は多様化が進んで両刀や鬼火祟り目の特殊型、起点作成の壁ドラパなんかも数を増やしています。数値は正義、はっきりわかんだね。
タイトル通りこの記事も壁ドラパなのですが、どうも特性を夢である「呪われボディ」にしているものを見かけません。挑発のない壁要員の欠点として時間稼ぎされやすく、呪われた所でどうとでもなる為でしょう。
そういった欠点を補った夢壁ドラパルトとなります。
ドラパルト
性格:臆病
特性:呪われボディ
努力値:CS252
持ち物:脱出ボタン
技構成:シャドーボール、大文字、リフレクター、光の壁
こいついつも脱出してんな。原案は当然、第七世代の脱出壁コケコです。
エレキメイカーによって欠伸展開を防ぎながら安全に後続へ繋いでいましたが、今作ではバチンウニとマタドガスでしか再現できない上にどちらも遅いです。
最もコケコに近い性能をしていたのがドラパルトということで、私はアタッカードラパを差し置いて殿堂入り後すぐの育成でこの型をまず育成しました(変態糞宇宙人)
高速壁要員には弱点がありまして、初手スカーフで何もせずに落ちていくことです。
挑発エレキフィールドを持つコケコも幾度となくスカーフランドロスに無償突破されてきました。しかも今作は拘り解除のダイマックスまで完備。
高速壁要員には向かい風ばかり。悪戯心じゃなきゃ人権はないのかというほどです。だからオーロンゲが流行る。
このドラパに何ができるのかを説明します。
ゴリラ「初手ドラパルトwww出し勝ちウホッ♂www」
ドラパ「展開構築がこんな脳筋ゴリラに受け出せる訳ないだろ! 落ちたな(確信)」
ゴリラ「氷柱落としwwwタスキなら怯ませて解決ウホッ♂www」
ドラパ「逝キスギィ!(2体分死亡)」
ドラパルトの呪われボディでヒヒダルマの氷柱落としが呪われた!
ドラパ「4にました^〜」
ゴリラ「呪われたけどダイマックスすれば問題ないウホッ♂www」
いけっトゲキッス!
ゴリラ「ダイマックスで技を変えればゴリ押し可能ウホッ♂www」
→ たたかう → ダイマッ……!?
ゴリラ「たたかう押したら技選択画面にならないウホッ♂www悪あがきしちゃったウホッ♂www」
キッス「わるだくみ(したり顔)」
キッス「ダイマックス、ダイジェット、S上昇、切れたらエアスラ」
ゴリラ「今トイレを求めて全力疾走している僕は予備校に通うごく普通の男の子。強いて違うところをあげるとすれば、男に興味があるってとこかナ――名前はヒヒダルマ。
ウホッ! いい火力……」
つまり不意のスカーフ相手に何ができるかと言うと、
3割で強引に起点にしてしまえるのです。
まだダイマックスの仕様があまり理解されていない今、呪われたスカーフ持ちが弱点をつける積みアタッカー死に出しすると「たたかう」ボタンを押してしまう人が非常に多かったのです。押してからダイマックスするか考える、すらできません。
スカーフでなかった場合は上から壁を張って脱出ボタンからの積みアタッカー降臨ができ、持ち前の素早さによって3匹目の起点作成や削りも行えます。これは従来のコケコ通りですね。
この2回でも当然呪われボディ発動は狙えます。
これが初手スカーフダルマではなく、2体目以降にS1積みアタッカーより早く動いて倒しに来る相手でも有効に働きます。積みリレーの場合に3体目を出す前に脱出して削れたドラパルトを出せば、落とされる代わりに3割で呪って起点にできることがあります。
如何だったでしょうか。弱点を起点にし返せる強さが夢壁ドラパルトにはあります。
速いからこそ可能で、速いからこそ狙われる欠点をそこそこの確率で補う……どころか逆に起点にしてしまえます。相手がワンウェポンの起点作成ポケモンだった場合も、突っ込んできてくれるなら呪って起点にできるかもしれません。
クリアボディを活かして壁の後に流星群で脱出パックを利用する手段もありますが、フェアリーを出されるとキツイものがあります。
とりあえず夢壁脱出ドラパを使って高勝率でここまで来れています。
ゴーリの力もありますが。あいつ最強だよ。ドラパは電磁波も金縛りも覚えるんだったな……。
努力値や技の調整にはまだ開拓の余地があるはずです。
ギミックを使いたい、相手をたまげさせたい、そんな方にオススメです。
私は挑発が欲しくて堪らなくなり他の起点作成要員が必要となったので、こうして公開することにしました。感想などもお待ちしております。
『天気の子』を見た感想・考察
急に大衆向け記事みたいなタイトルでブログを更新してどうした、という方もいらっしゃるかもしれませんが、自由気ままに書かせて頂きますね。
というのも私はアニメ映画が好きでして、有名所の宮崎駿・細田守・新海誠の作品は特に多く見ています。考察や感想を比べ合うのも含めて面白いですよね。
今回は普段のゲームは置いといて新海誠監督の最新作「天気の子」について語ります。
※ネタバレ有り。見ていない方は注意!!
※小説・パンフレットは未購入です。
まずはストーリーについて。
話は難しくないのですが、何点かハッキリしない部分も存在しました。全てを100%明確に描写しないのは前作「君の名は。」でもありました。入れ替わりが代々発生していた理由は隕石回避の為では、と憶測でしか語られていなかったり。
今作では、力を消耗して消えたヒロインの陽菜が雲の上(彼岸)に強制送還されたのに対して、空から東京に戻る際は主人公の助けが来たとはいえ戻ろうとして本当に戻ってきています。
クライマックスを盛り上げるご都合主義と言ってしまえばそれまでですが、どうして人柱として死んだとも言い換えられる者が任意で戻ってこれたのかが謎です。ちょっと引っかかって感動を削がれたのはありますね。
ラノベの設定みたい、と言った事が大体そのまま巫女の設定なのは自虐?
主人公の帆高も家出に並々ならぬ決意をしているのが伝わってきましたが、理由を聞けば本当にただの家出でしかありませんでした。何か物語の根幹に関わる理由が……と考えてしまうのは綺麗に締めた君の名は。の後だからかもしれませんが、物語の発端が薄かった気もします。
起承転結がしっかり分けられているのは君の名は。から受け継いだ良い点ですね。多少の疑問はまあいいか、と思わせてくれる盛り上がりで大きな問題にはなりませんでした。
「秒速五センチメートル」の時によく言われた、背景が主役ってのはもう言えないですよね。今でも確かに背景の美しさは主役級ではありますが。
次にキャラクター。
バイトルに登録する直前の様子
帆高は先述の発端としての薄さもありましたが、主人公として不満はありませんでした。犯罪祭りは監督が事前に言っていた「賛否分かれる」ことの一つでしょうが、君の名は。があまりに優等生な構成だったので同じ方向には向かないようにしたのでしょう。
優等生というのは主人公達による社会違反件数というだけではないのです。ストーリーがほぼ全て綺麗にまとまり、全世代を漏れ無く感動させる「君の名は。」と比べるとグレているんです。
前作に比べて劣等生という訳ではありません。賛否分かれるとは前作ありきの発言なのだと思います。
帆高は一貫して現代の子供のようです。「最近の子は何でもネットに書いちゃうんだろ」のセリフの後にYahoo!知恵袋で相談していますからね。時に頭がおかしくなっちまったんじゃないかという無謀な逃走をしたり、最後の選択も子供だからできたと言えます。
恋するフォーチュンクッキーを踊れる
陽菜は秘密を持った正統派ヒロインという感じ。不思議な女の子がアツい心を持った主人公が導いていくのは古来からの王道です。
母親は天気の巫女だったのでしょうか。病院では雨が降っており、首飾りは娘の陽菜に渡る。能力までもが娘の手に渡った時、おそらく母親は事切れたのでしょう。
公園では「帆高って子供」「私は早く大人になりたい」と語っています。年齢詐称の伏線でもありましたが、自分がまだ子供という自覚を持ち、無力を感じているんですね。晴れにする能力はあるのですがやはり“ただの空模様”でしかないのです。
子供は大人になりたくて、大人は子供に戻りたい。ポケモンのED曲「ポケットにファンタジー」を思い出します。
テッシーの愛読書ムーに辛辣
須賀は大人になり切れない大人として描かれていました。夏美が「若い頃は帆高と似ている」と言っていた通り、おそらく帆高の気持ちが一番理解できるキャラクターです。娘の養育権で揉めているのも親(大人)としてはダメですよね。
ですが大人になり切れてなくても大人。本人もわかっているでしょう。最後に大人として帆高に立ち塞がる壁にもなります。これは建前なんです。自分が一番理解できる帆高が警察に取り囲まれると道を開いてくれる味方になります。
何も知らない大人がコイツの邪魔をすんな!
一番コイツを理解してる俺が本音を抑えて止めようとしてるんだよ!
と心の中で叫んでいた事でしょう。
加齢臭やだ隣に座らないでくださ〜い
夏美は就職が上手く行ってないようでしたが、前作のラストでも瀧がお祈りされ続けていました。新海監督は面接に嫌な思い出でもあるのでしょうかw
したいように行動した末のカーチェイスでも白バイ隊員とか言ってはいましたが、その後に関しては今の仕事を続けていくであろう事が最もわかりやすかったと思います。取材中の明るさ、都市伝説に対する興味が描かれていたので想像に難くありません。
「言の葉の庭」といい、新海監督は未成年と成年女性の関係性が絶対好きですよねw
凪は万能な弟。ラブホでしか夜を明かさなかった所でも、彼がいる事で全くエロシーンには見えなくしてくれています。彼がいなければ若い男女2人ですから結構な毒の強いシーンになってしまいますよ。
侍らせている女児は佐倉さんと花澤さんだったんですね。EDクレジットでやっとわかりました。さてはアニオタじゃねーな?
警察は一言目でわかる平泉成で草を生やしました。
もう一人の高井は声優が梶さんだったんですね。声が低くて全く気付きませんでした。さてはアニオタじゃねーな?
前作キャラはわかりやすい瀧と三葉の他に、ワンシーンだけテッシー&さやちん夫婦がフリマの辺りで出てきました。前作に続くサプライズですね。これによって問題も出てくるのですが、それは後で。
瀧の祖母は前作でいう所の三葉の祖母のポジションでした。彼岸の説明を老人がするというのがポイントです。
四葉もいたらしいのですが見つけられず。
ソフトバンクのお父さんもCMのシーンしか見つけられず。
アメという名の猫。久しぶりの猫ですね。
「言の葉の庭」では雨が一人のキャラクターというように監督が語っていましたが、今作ではそう描かれてはいない気がします。
ちなみに声優は全員上手くて驚きました。君の名は。の時もそうでしたが、声優経験の浅い方でも演技を仕事としている人を起用することによって、いわゆる棒演技を回避しているのだと思います。
音楽については今回もRADが担当。
個人的にRADは好きではあるとあらかじめ断っておきますが、それでも二回連続で担当する事に対しては否定的でした。これ以降の作品で新海監督が他のアーティストを使いたいと思った時に躊躇が生まれてしまうんじゃないかと思うのです。
実績があるので何とも言い難いんですよね。
そして作品として。
「天気の子」を製作するにあたって、最大の敵でありライバルが存在しますね。その作品のおかげで天下の新海誠になれたのではありますが。
そうです、当然ながら「君の名は。」です。
チャンピオンの きみのなは がしょうぶをしかけてきた!▼(絶望)
これは避けられないイベントバトルですよ。おそらく監督自身も想像もしなかったレベルの売り上げを記録してしまい、注目度も今作は段違いになってしまっていました。これを倒さなくてはアニメーターとして続いていかない図式なのは誰の目からも明らか。
この強大な敵を攻略するにはどうしたらいいか、非常に悩んだ事でしょう。
君の縄。「結局僕が一番強くて凄いんだよね」
答えは、
正攻法では勝てないから搦め手で勝つ
だったようです。
千と千尋に次ぐ第2位です。普通に抜くのは無理というもの。賛否分かれる展開にしなければ別の方向からの視聴者への攻撃にならなかったのです。
一部の作品を取り上げてセカイ系作家だとか言われていた新海監督ですが、今作はわかりやすく少数の人間が多くの人々の命運を握っています。
最後の選択について書かない訳には参りませんね。
物語の結末について。
天候か一人の少女かを天秤にかけられ、帆高は陽菜を選びます。結果、異常気象は終わらず東京は沿岸部が水没。綺麗に全てをまとめた「君の名は。」のように大団円とはいかせませんでした。
帆高は雨が降り続いていたおかげで陽菜と出会い、稼ぎ、生活できていました。これだけ悪天候が続くのは異常(狂ってる)のですが、それで生きていけているのだから序盤でも帆高はゲリラ豪雨を喜んでいます。結果論ですが、世界は人柱がいようがいまいが雨が降り続いている事に変わりはありませんでした。
異常は次第に受け入れられて正常になっていきます。慣れというのは怖いものです。地下鉄がなくなり、電車が船になっている描写までありました。それだけ人は変化に対する耐性=適応力があり、誰も原因を知らないからこそではありますが帆高を責める者はいません。
真実を知る須賀は「世界を変えてしまったとか思い上がるな」と言います。瀧の祖母は「元に戻っただけ」と埋め立て前の東京の話をします。
須賀は「世界なんて最初から狂ってるんだから」とも。最初から人柱なんてシステムがあるこの世界が狂ってるんだという慰めの言葉でもあるようです。
帆高はこれらを否定した上で「世界を決定的に変えてしまったんだ」と言います。天候は物語開始から狂っていてクライマックスが終わっても狂ったままになりました。変えたと言えばそれは“陽菜のいる世界に変えてしまった”ということ。
帆高にとって彼女は太陽でした。家出して先の見えなかった彼の先を照らしてくれたのが陽菜でした。晴れ女というのはそういったニュアンスでもあったように思います。
自分にとってはすぐ側に太陽があるから、天気が狂っていようと「大丈夫!」なんですね。
全体より個を優先して、その張本人が何も考えない子供のような選択をして「大丈夫!」じゃないだろ〜と思ってしまってスッキリ帰れなかった大人な観客もいたでしょう。
しかし沈んだ東京に適応して人々は生きていくでしょうし、それを選んだ主人公にも太陽がいる。限りなく大団円には近いのです。
人は社会に適応して自然と精神的な大人になっていきます。大人の須賀が最終的に警察を妨害して帆高を行かせたのは、今は異常な行動をしている帆高もいつかは放っといても大人になるからです。途中で言った「大人になれよ、少年」は他人が言う事ではなかったということがわかったんですね。何故なら須賀自身がそうであった、そうして大人になったから。
須賀は公務執行妨害で捕まっていましたし、そんな事をすれば養育権は諦めるしかないでしょう。以前から指摘されていた自分の非を認めざるを得なくなり娘を手放すのは必然だった。受け入れて須賀も少しだけ大人になったはずです。
最後に、次回作の問題点。
ゲストキャラとして前作の声優やキャラが出てファンサービスとなりましたが、これには問題も付きまといます。
「君の名は。」と繋がった物語だとした場合、次回作は東京が沈んだ世界設定の話になってしまうのです。これは架空の糸守町に隕石が落ちて廃村したなんてどころの話じゃなくなります。単なるファンサービスというのなら問題ありませんし、「君の名は。」で「言の葉の庭」の先生が糸守にいるのだから杞憂かもしれませんが……。
今作は実は2021年の物語。時間の入り混じる「君の名は。」ですが、クライマックスの瀧三葉の再会は2022年なのだそう。つまり二人が再会する前の東京です。再会した時には水没済みとなるので、やはりパラレルワールドであって連続した物語ではない……?
いかがでしたでしょうか。
こういった個人の思った事をそのまま吐き出す内容は書くのも見るのも好きなんです。
おそらく天気の子は君の名は。よりは売れないでしょうし監督もわかっているでしょう。自分のスッキリしなかった部分も考えると100点満点という評価にもならないはずです。
ですが映画として面白かったのも事実。逃避行でラブホの機能を退職金で満喫しまくるシーンが一番好きでしたね。最後の晩餐でもありましたが。
あの大作の後で3年で新作が完成するとも思っていなかったので、その挑戦の早さも嬉しかったです。監督、またまだ描きたいことが溢れているんだなと思わせてくれました。
ブログ名の変更
今回は手短にブログ名を変えた報告のみとなります。
これまで仮として「テイルウィンド(おいかぜ)」としていたのですが、実際に追い風パーティを使っている訳でもなかったので変更しようとは思っていました。
丁度いい名前がホウエン地方にあったので「カラクリ屋敷」にしました。少し自己主張が激しい気がしたので、“だれかの 視線を 感じる……”であろう座布団の下がいいだろうと。
別に机の下でも窓の外でも植木鉢でもタンスの中でも掛け軸でも青いテントでも赤いテントでも良かったのですが、一番語感が良く無理のある隠れ場所なので座布団となりました。
……なんだか凄くしょーもない話をしている気がする。
テイルウィンドの名残りとしてURLには残っているので完全消滅した訳でもありません。
今後とも宜しくお願い致します。